今日はadidasのロゴに使われている、ITC Avant Garde Gothicを紹介。
このフォントは、元々、Avant Garde magazineという雑誌のロゴとして使われたもの。
14冊しか出版されなかった雑誌のロゴから生まれたフォントが、現在も売れ続け、有名企業のロゴにも使われている。ジオメトリックで直線的なラインが印象的なフォント。AKB48のロゴにも使われている。
Avant Garde magazineは、1968年から1971年の間に14冊のみが刊行されたアメリカの雑誌で、その内容は、政治的なものから、アート、セクシュアリティなどに及び、アート界や出版界に根強いファンを持った。
Avant Garde magazineは、こちらのサイトで全ての刊が閲覧できる。刺激的でかっこいい。
一番目にすることの多い創刊号
編集長はRalph Ginzburgであり、このフォントを着想したのも彼とその妻である。Herb Lubalinがそれをデザインし、アシスタントのTom Carnaseと共にフォントとして完成させた。オリジナルは、ロゴのためのフォントで、大文字のみで構成されていた。その後、1977年までの間に、斜体やコンデンストが追加されていった。
Herb Lubalinhは、このフォント発売元である International Typeface Corporation(ITC)の創立者でもある。Tomは、このAvant Garde Gothicの他にも、多くの素晴らしいフォントを残している。ただのアシスタントではない、もちろんだが。
adidasのロゴの変遷については、こちらを参考に。AKB48のロゴにも使われている。
- Category :san serif
- Design Date :1970-1977
- Designer :Herb Lubalin, Tom Carnase, Edward Benguiat, André Gürtler, Erich Gschwind, Christian Mengelt
- Publisher : ITC