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フォントデザインの基本002

ストロークの話。フォントを見ていると、太い線と細い線がある。

これはフォントだからというわけではなく、そもそも手で書かれた文字には太い線と細い線がある。ではなぜ手書きに太細があるのか、この理由の多くは文字を書く筆記具に由来する。

画像の(1)はいわゆるブロードニブペンのような平筆型筆記具で書かれた文字をベースにしている。ブロードニブペンや平筆は30~45度程度傾けて描くのが一般的で、これらによって描かれた文字も傾いた軸を持つことななる。また大文字の「A」や「v」はなぜ、左右で線の太さが違うのかというよくある質問も、試しに鉛筆を2本同時にもっていくつかの文字を描けばすぐにわかると思う。比較的古い時代(~1500)の欧文文字またはカリグラフィーはこのような平筆を使った文字によって発展し、現在でもその影響は強く残っている。分類上プレベネチアンやベネチアン、ヒューマニストセリフと呼ばれるフォントは平筆型の特徴を持っている。Garamondや現代的に見えるGill Sansも平筆型の骨格を持っている。

画像の(2)はポインテッドペンで書かれた文字をベースに考えられている。分類上レイショナルやニューローマンなどと呼ばれる書体である。時代的にはベネチアンよりも200~300年新しい(1700~)。ポインテッドペンは筆圧によって線の太さをコントロールできるのが特徴で、垂直方向のステムなどを太く、水平方向を細く描く。これらの書体は筆記具由来というよりは、筆記具の使い方由来という方が正しいかもしれない。BodoniHelveticaはこちらをベースとしている。

何れにしても、パソコンでフォントを作る時代ではあっても、文字の形は手書きに由来することが多く、十分意識する必要がある。

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