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フォントデザインの基本005

スペーシングの話1。

フォントのデザインというと文字の形を思い浮かべる人がほとんどだが、スペーシングは文字の形と同じくらい重要である。これが非常に奥深い世界で、等幅の原稿用紙に慣れた日本人には結構ハードルが高い。理論的にはそれほど難しくないのだが、実際の作業は非常に感覚的だからだ。感覚は経験で学ぶしかないので、今回は理屈的な話。

スペーシングの話をする時は、大抵丸三角四角の錯視的な話になる(都合のいいことに欧文文字は丸三角四角からなる形状が多くわかりやすいのだが)。3つの図形を、背の高さを揃えて並べてみると、四角は大きく、丸や三角は小さく見えてしまう。そこで丸や三角は背の高さを調整して文字の大きさが同じに見えるように調節する。図の(ア)である。オーバーシュートとか呼んだりする。この話はスペーシングというより背の高さが揃って見えるようにする話なのだが、同じようなこと(若干違うが)が水平方向でも起こる。

四角を等隙間で並べる。そこに三角や丸が同じ隙間で割り込むと、それらの間だけ空間が大きくなってしまう。四角に比べ丸や三角は余白が多いからだ。そこで、サイドベアリング(Sidebearing)、つまり文字の左右にある余白部分を調整する。

Hのサイドベアリング(SH)に比べ、尖った文字のサイドベアリング(SA)や丸みを帯びた文字のサイドベアリングを(SO)を小さく設定する。非常に簡単に言えば、各文字のサイドベアリングを決めることをスペーシングと言う。

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