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フォントデザインの基本008

カーニングの話。

カーニングというのは、スペーシングでは対応できない問題を解決する方法である。例えば「HAVH」と文字列ではAV間の隙間がどうしても大きくなる。そこで「A」と「V」が隣に並んだ時、何ポイントだけ文字をずらして隙間を縮めますというのがカーニングである。(TT間など、逆に隙間を増やすこともある)カーニングというのはフォントデザイナーにとって苦行のようなもので、できれば避けて通りたいのだが、今の所それはできない。

カーニングの基本は、文字間のホワイトスペースを均等にすることではあるが、単純にそれだけでは無く、アームやセリフの出っ張り具合、接触具合や、リズム、読みやすさもなど考慮しなくてはならない。実際には取っ掛かりとしてホワイトスペースの面積を等しくするところから始めて、その後調整してもいい。

コツとしては、たとえば図のようにTA間のカーニングを決める際、TA間だけで考えてはいけない。〈HTA〉や〈TAH〉だけで考えてもいけない。

どういうことかというと、図のように〈HTAH〉が並んだとする。〈HT〉と〈AH〉は通常カーニングを設定せずこのまま利用する。つまりこれらの間のホワイトスペースは決まっている。ここで〈HTA〉だけを考えてしまうとHT間とTA間の2つのホワイトスイペースでバランスを取ろうとしてしまう。しかしここで別の文字列〈TAH〉が来たとしよう。TA間はHT間とバランスを考えたが、AH間とは何も考えていないのでバランスが取れない。

つまりカーニングを考える時、必ず複数の文字からなる文字列のなかで見なくてはいけない。例えば〈HTAH〉などである。もっと増やして〈HDHTAHHOH〉でもいい。さらに「T」「A」とを入れ替えて〈HATH〉も見てみたほうがいい。

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