Study
Leave a comment

フォントデザインの基本009

ファミリー展開の話。

フォントを何個か作ると、次はファミリー展開できるような複数のウェイトを作りたくなる。ウェイトの太さ(ライトやレギュラー、ボールドなど)は通常、垂直ステム幅を基準に考える。フォントにより様々だが、例えばUPM(Unit Per Em)が1000の場合、レギュラーウェイトのステム幅は65~80程度、ボールドは120~140程度だ。

例えば7つのウェイトからなるファミリーを考える。各ウェイト間のステム幅の増加を等差増分と考えると図①のような直線的なファミリー展開となる。至極シンプルな展開だが、これは注意しなければいけない。例えば、極細ウェイトのステム幅が20、次のウェイトまでの増加が20とすると増加率100%だが、極太ウェイトのステム幅120から同じ増加20を足しても、増加率は18%程度しかない。つまり太くなればなるほどウェイト間の違いがうすれてしまう。

そこで考えられたのがLucasfontsのLuc(as) さんが考えた方法である(図②)。これは、一つウェイトが上がるごとにステム幅が(例えば)1.2倍など、ウェイト間の増加が等比となっている。しかしながらこの方法にも弱点がある。細いウェイトではほとんど変化しないのに対し、太くなればなるほど変化が大きすぎるのだ。最終的にはファミリーの中に細いのと太いのがいっぱい状態になってしまう。

そこで最後に紹介するのが、最近登場したPablo Impallariさんの考えた方法である(図③)。この方法は、よく考えられていて、感覚的にもウェイト間のバランスが良く、極太に近づいてもなりすぎることはない。たくさんのウェイトを持つスーパーファミリーにおすすめ。

ついでに

ファミリー展開し、ウェイトを多く作るときはx-heightに注意したい。通常ヘビーウェイトになればなるほどx-heightを高くする。これは全ウェイトのx-heightを揃えてしまうと、細いウェイトはスカスカに、太いウェイトは窮屈になってしまい、バランスを崩し、読みにくくなってしまうからである。当たり前ではあるが。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *